-
-
MS邸
作品解説:
新潟県新井市の山奥に平家の落ち武者がつくった集落があった。その集落の山の手に建てられた、築250年の歴史を持つ茅葺き寄棟合掌造りの庄屋格の古民家。これを静岡県の別荘地に住宅として移築再生した計画である。
解体前は多くの部分が天井で覆われており、梁や柱の全貌を見ることができなかった。しかし解体作業が始まり、梁や柱が姿を現すと、その形状は梁のみならず、柱までも大きく湾曲しており、想像を大きく超えた個性的なものであった。そのため、実測や仮組みには多くの時間と労力が注がれることとなった。
実測を終え設計に入ると、その特徴的な構造体に倣って、建物の中心に居間・食事室を配置し、その周りに3つの和室と台所・水周りを配置することで、実にシンプルで明確なものが出来上がった。
また、計画地は敷地の半分以上が急な斜面となっており、配置計画の段階では多くの案が検討された。国立公園地域内第3種特別地域のため多くの制約もあり、最終的には、最も敷地造成を要しない、敷地頂部に床スラブを設けてキャンティレバーで支えるという案が採用された。玄関へのアプローチについても、既存樹木を多く残し、その間を縫うようにゆったりと上って行ける計画となっている。
屋根形状においても、既存の構造体にはあまり手を加えないように、もともとの形状に近いものとした。また、囲炉裏の上部には施主の強い希望でもあった煙出しを、台所の上部にはトップライトを設け、深い屋根裏空間が暗くなり過ぎないようにした。
仕上は屋根がブルーグレーのガルバリウム鋼板、外壁が焼杉でそれぞれぐるりと覆われ、民家というよりは山小屋のようなデザインとなっている。多くの既存樹木に囲まれ、どっしりと落ち着いた雰囲気の、周辺環境に馴染んだ住宅と仕上がったのではないだろうか。- 閲覧総数
- (2453)
- お気に入りクリップ総数
- (0)
この作品は気に入りましたか?コメントを書いてみましょう。
| 作品名 | MS邸 | |
|---|---|---|
| ジャンル | 戸建住宅 | |
| 建築の形態 | 新築 | |
| 構造 | 木造 | |
| 予算帯 | 4000万円台 | |
| 敷地面積 | ||
| 延床面積 | ||
| 竣工年 | 2004年 | |
| 所在地 | 静岡県 | |
| ロケーション | 郊外 | |
| 構造設計 | 伝統軸組工法 | |
| 施工者 | 株式会社 和田工芸 | |
| 外装 | 外壁 | |
| 屋根 | ||
| 内装 | 壁 | |
| 床 | ||
| 主要メーカー | バス | |
| トイレ | ||
| キッチン | ||
| その他 | ||
| メディア掲載 |
|
|




















