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川口交差住居
作品解説:
■集まって住むための形式をつくる
「回転メゾネット」と名付けた住戸ユニットを組み合わせた集合住宅。
10戸の賃貸住戸とオーナーの2住戸からなる。
「回転メゾネット」とはメゾネットの上下階で開口部の軸を90度回転させて、一住戸に空間の方向性を二つ与えたものである。これにより各戸に東西南北の開口部が得られ、上下で質の違う空間が生まれる。同じ向きの住戸が重なったメゾネットは、どうしても下階が採光や眺望が不利になることと比べれば、より「積極的なメゾネット」と言える。
このユニットを必要な容積分だけ組み合わせ、残ったヴォイドをすべて共用空間として定義する。ここでは住戸のボリュームは地上から2m持ち上げて二棟に分割しているので、大きな逆T字型のヴォイドを得た。
貸しにくく、閉じた住まい方になりがちな1階住戸をなくすことで、1階全体がエントランスとみなされ、ELVと階段のみが置かれて周囲に開放されている。
大きな柱、梁に囲まれて住む事での、片隅に居る感じをなくす為、たくさんの細身の柱
(40?B角の柱が住戸スパンの約2.6×3.6mピッチで並ぶ)と逆スラブによる構造としている。
二棟に分けられて得られるヴォイドでは、各戸の開口部が直接向かい合うことを避けるように配置され、住戸内からは共用空間を取り込んで空間が拡張されている。
一般的には共用部分から住戸に入ると、密室的なプライバシーが確保され行き止まり感とともに、集まって住む意味は切断される。ここでは一度部屋に入ってから再び共用部分に開かれ、接続可能な状態になっており、全体の中の一部であるという感覚が伴う。
この共用部分に対して表現することを主体的に調節することで、「表出」の度合いが変化する。
今回はお互いの壁を利用して映像の投影なども想定している。
上部に位置するオーナー住戸の一つも5・6階でメゾネットになっている。さえぎるものがない6階のほとんどを高さ1.1mの腰壁で構成し、5階は多くを壁で取り囲み、上階にあふれる光が柔らかく降り注ぐ。ここでも上下で相互補完する「積極的なメゾネット」として住戸を計画した。
ところで、この計画は賃貸住宅が含まれている。賃貸と言えば、どうしても上階・角部屋優位の価値で家賃設定され、私達も寂しい気持ちで下階を借りた経験がある。今回の計画ではこのような価値をフラットに近くすることができた。入居希望のカップルが5時間以上もどの部屋にするかで悩んでいた。
彼らは自分たちのライフスタイルと価格ではなく、目の前にある空間だけを考えて、ある時間を過ごしていたと思う。そのような状況ができたことが嬉しい。
(建築研究室高安重一事務所在籍時)- 閲覧総数
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| 作品名 | 川口交差住居 | |
|---|---|---|
| ジャンル | 集合住宅 | |
| 建築の形態 | 新築 | |
| 構造 | 鉄筋コンクリート | |
| 予算帯 | 1億円以上 | |
| 敷地面積 | ||
| 延床面積 | ||
| 竣工年 | 2001年 | |
| 所在地 | 埼玉県 | |
| ロケーション | 住宅地 | |
| 構造設計 | CRS構造設計研究所 | |
| 施工者 | (株)藤木工務店 | |
| 外装 | 外壁 | |
| 屋根 | ||
| 内装 | 壁 | |
| 床 | ||
| 主要メーカー | バス | |
| トイレ | ||
| キッチン | ||
| その他 | ||
| メディア掲載 |
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