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■伊根の舟屋

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2009年12月10日(木) 15時05分

■伊根の舟屋
2年前の晩秋の、ちょうど今頃に丹後半島をめぐる旅に出た。
米原から敦賀に入り、若狭鉄道で天橋立を巡った。
天橋立に下りて、天の橋立の松林の中の砂地を辿ると、林の向うから静かな波音と塩の香りがしていた。
松林の中の御茶屋でお茶をいただくとイメージの天の橋立にはるばる着いたんだ、との実感が迫ってきた。橋立の麓の寺にお参りをして参道を戻りながら、松葉蟹を親類に宅配した。
伊根行きのバスに乗り、途中甕神社に詣でた。さすがに古色ゆかしいたたずまいに感動した。またバスを待って伊根に向かった。暫くすると潮の湾の向うに湾を囲むように、板塀と瓦の伊根の家並みの中のバス停で降りた。ついに念願の町に着いたのだ。
予約してあった、舟屋を宿にした民宿はすぐわかった。すぐ探せるほど小さくかわいい漁村であった。宿の床下から波の音がした。舟屋を改造した為であろう。窓を開けると海が目前で、まるで平底の船にいるようだ。軒には日干しの小魚が並んでいた。
荷を降ろして、夕闇迫る町に出た。白壁と石塀の向うに白熱灯の明かりが見えた。近付とそこは、伊根の酒屋であった。看板に伊根の地酒の赤酒とあったので尋ねると、女主人と娘が試飲をさせてくれた。早速その赤米で醸造した赤い美酒を求めてみた。聞くと娘は東京農業大学の醸造課で学んでいたと言う。それがうれしく思えた。大事に赤米の小瓶を抱え宿に戻った。宿で伊根の魚料理と地酒に感激した。
翌朝は快晴、湾に沿って町を巡った。湾の高見に神社があり、湾を見下ろしていた。
対岸の湾のから見える舟屋の重なりは予期したとはいえ、体感しないとその不思議な人の営みは解からないと思った。いつまでも見ていたかったが、またバスで天橋立に戻り、レンタカーを借りて、丹後半島を時計回りに巡ることにした。途中左手に日本海を望む漁港
に立ち寄りながら気楽な旅をした。夕方、天の橋立の見える山腹の宿に投宿した。
ホワイエから天に昇るような橋立の姿を眺めていると、白いものが降ってきた。ああ・・雪だ。この季節にと思いながら、松に積もる雪を眺めていると、天に虹が架っていた。

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建築家プロフィール

名前 西野善介 ・西野孝之介
設計事務所 (株)西野建築研究所 Zenplan
エリア 東京都の建築家
コンペの採用実績

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西野善介 ・西野孝之介さんの建築 西野善介 ・西野孝之介さんのインテリア


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