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竣工

市原市A邸

【エリア】

千葉県

【予算】

3,000万

依頼者Aさん

エントリー人数
0名(17案)

採用案

NO TITLE

  • 提出締切
    1999年08月21日
  • 選考期限
    -0001年11月30日

基本設計が終了しました。

建築家
山下 達朗さん

2000年03月28日(火) 12時00分

9月中旬に設計者に選ばれてから、設計を進めてきましたが、基本設計が終了しました。
現調会はとても暑い日で真上から太陽が照りつけていましたが、現在は敷地前面の緑地の広葉樹もすっかり葉を落としています。

●平面・断面計画に関して

当初の提出案からは微々たる変更です。考え方などを理解していただき細かい部分の調整程度となりました。

●木材について

99年10月に勉強もかねてAさんと訪れた材木屋さんに頼む予定です。
(上の写真)
構造材・枠材は建て主が買って施工業者に提供する形になります。
構造材はすべて国産材を使用。
柱は吉野の杉、梁は福島の松、土台は東北の栗。
メンバーも7寸角など通常よりも大口径のものを使います。
工法は在来工法、接合部に力がかかるところには羽子板でない金物を使用するつもりです。
内装材はさわらが主となります。基本は無塗装。

●設備計画に関して

空調計画:エアコンは当初の通り2階に1台。冬は1階の床暖房。夏は風通しで勝負をします。
給排水計画:給排水は将来の更新が容易なように床下は這わせずに壁出しとします。

●これからの予定

基本的な仕様はすべてAさん夫妻にも確認をしています。
概算見積もりも積算し、現在は多少のコストオーバー程度で行けそうです。
あとは金額の調整をにらみながら実施図面をしこしこ書く作業となります。
それと平行して相見積もりを出してもらう業者の選定をしていきます。3〜4社程度に絞って見積もりをしてもらう予定です。
実施設計図終了目標は5月初頃。
6月頃に着工をしたいと思っています。できれば梅雨前に上棟をしたいですね。

●地盤の話し(実はこんなこともあって手間がかかりました)

計画地は都市基盤整備公団(旧住都公団)の造成分譲地です。
擁壁について調べていたところ、造成後に公団が行った地質調査(スウェーデン式サウンディング【以下SS】+平板載荷)地盤のデーターが公団にあることを知りました。
当初、地盤に関する質問に対する回答は(住宅供給課)
・切り土地盤である
・3t/m2の地耐力は確保されている
とのことでしたが、地質調査結果を見てみると盛り土部分で行っているSS はGL-1.0以下で回転せずに沈下しています。
切り土部分は関東ロームの地山であり、平板載荷試験では5.3tf/m2の支持力となっていました。 切り土と盛り土の境は擁壁を設置していることもあり、敷地中央に大きく入っています。
構造設計者と相談したところ、不同沈下の可能性が問題であると考え、公団に見解を求めました。それに対し公団は再調査をしました。(99年1月31日)すべて盛り土部分でSSを5箇所、平板載荷を1箇所です。SSに関してはすべての試験結果が以前と変わらないことを示していました。平板載荷試験の結果からは3.67tf/m2(建築基礎構造設計指針による評価)となり、公団が保証する品質基準として宅地地耐力が3.0tf/m2以上確保されているとして。
「今回のような不同沈下にかかわる事項については、お客様の負担により、これにかかわる調査設計及び改良・基礎工事を実施していただくことになります。」(公団工事課)
ということが公団の最終見解となりました。
ただ、設計者としてはこれまでの調査結果をみる限り、なんらかの措置をとる必要があると考えています。現在地盤改良と建物の基礎で対応(杭など)の両方で検討をしている最中です。(図-1:予想される地盤断面)

公団もお金をかけて地盤調査を行ないましたが、品質基準である3.0tf/m2という数値のみの判断しかしないところがお役所的で、こちらはやれやれといったところです。施工が不十分だったことは明らかだと思うのですけどね。

屋根高きがゆえに

ユーザー
依頼者Aさん

1999年10月25日(月) 12時00分

山下さんから,屋根の高さを抑えることのメリットをいろいろと聞く。
隣地との高低差や,周囲の家,屋根越しの景観なども考慮して屋根の高さを決めようという考え方に大いに共感する。見渡してみれば,周囲のことなど少しも考えていない家も多い。ハウスメーカーの家では,天井の高さを売り物にしたりもするようだし,軒を接するようにならんでいる建て売り住宅で,隣の家の壁に向けて出窓があったりする。

このあたりでも,旧道沿いには出桁造の建物がまだいくつも残っている。太い丸太の桁と,細い格子が印象的である。古びたたたずまいが好もしい。決して立派な建物ではないが,こういうのがまだ残っているというだけで心が和む。みんな軒が低い。屋根高きがゆえに貴からず。

そうだ,材木店行こう

ユーザー
依頼者Aさん

1999年10月13日(水) 12時00分

先日,木の勉強ということで,山下さん達ととある材木店に行ってきました。
密植えによって成長を抑えて年輪を細かくしたり,切った木を山でねかせて渋抜きをする吉野杉との話を聞いて,くり貫けば自動車が通る北米の木をふと思い出し,ビールを飲ませて育てる和牛と輸入牛肉との違いを連想しました。

限られた予算で腹一杯になるには,霜降り肉ばかりではだめで,leanな輸入牛肉で我慢することも必要でしょうが,うっすらとピンク色がかった国産針葉樹のフローリング材には妖しい魅力があり,こういうのを無塗装で敷き詰めてごろごろしたらさぞ気持ちいいだろうなと思いました。プラスティックを張り付けたエセフローリングには寝っころがる気にもならないけれど。

もらってきた物:吉野杉・さわら・高野槇・かや

建築家
山下 達朗さん

1999年10月13日(水) 12時00分

かやの木のフローリングは「おかし」の匂いがする。
不思議だ。

そうだ、経過報告をしよう

建築家
山下 達朗さん

1999年09月18日(土) 12時00分

先日9/15に千葉の浅野さんの自宅に伺いました。
今後の進め方、大体のスケジュールについて、提出案から改善してもらいたい要望等の話をし、「多い」と言う荷物?を家中くまなくまわって見せてもらいました。
・・・確かに多い。段ボール箱10箱、などなど。

今後の予定ですが、奥様の修論が12月から2月くらいまで忙しく、浅野さん自身もそのテープ(MD)起しに忙しいとのことで、まぁゆっくり、基本設計をやっていこうとなりました。少なくとも今年度いっぱいは基本設計になるのではないかと思っています。
次回打ち合わせ予定は10月半ば、要望を鑑みて案を作ってもっていきます。
設計契約は次回。

今後、経過報告はプランプランの長年の懸案でもあったHPをつくってやっていきたいと思っています。 が、果たして作れるのか、また、いつになるのか、は全然わかりません。

挨拶

建築家
山下 達朗さん

1999年09月10日(金) 12時00分

こんにちは、今回、No.21市原A邸で設計者に選ばれました山下達朗です。プランプランです。 浅野さん達は先日、はるばる国立まで来られ、色々話をし、流れで以前設計をした住宅を見てもらいました。しかし、こんなに早く選ばれるとは思わなかった。
僕たちの案はたたみのスペースもないし、冷房もないし、どうかなって思ってたけど
ベースになる考え方を評価していただいたようですね。(でもプランも結構いいと自分では思っているんだけど)
選ばれて初めてわかるけど、結構プレッシャー、あります。でも、こつこつやっていきます。

モノクロのスケッチ:ぼ・ぼ・ぼくんちには、ス・スキャナーがないだけなんだな。
べ・べつに、かくしているつもりはないんだな。
でも本当、ちゃさいスケッチですよ。
(それとHP上の1階平面図、敷地がずれています。私のミスです。桑村さん正確なものあとで送ります。)

今後も経過報告なるたけ密にやっていきたいと思います。
書き込みを下さった伊原さん、雨Sさん、メールを頂いた石原さん。ありがとうございます。
よい家にしていきます。
こんど現調会で坊主を見ても、石を投げないでね。

選考結果報告

ユーザー
依頼者Aさん

1999年09月10日(金) 12時00分

No.21の浅野です。

家族皆でよく検討した結果,No.21市原市は,プランプランの山下達朗さんにお願いすることにしましたので,報告いたします。選考理由を一言でいえば,風土に合った家を第一に考えていただいたことです。

今回の応募にあたり,私たちは,「機能重視の快適な家」=「機械に頼らない家」=「気候風土に合った家」と考え,これを最重要として募集要項の第一項に挙げました。高気密高断熱で24時間換気システムを持った機械仕掛けの家が果たしてベストなのか,他に方法はないのか,そんなことを常々考えていたからです。

山下さんの案は,昔のように夏を旨として設計し,冷房は使わないことを前提としています。深い軒や植栽,すだれによって日光を遮り,風鈴をつるし,縁側で夕涼み,そんな温故知新の住まい方です。他の設計者の方々も,通風,換気,冷暖房計画,素材など,いろいろ工夫されています。軒の必要性を強調された方もいらっしゃいました。しかし,山下さんの案は,それが最も前面に押し出されていました。

HPにはありませんが,モノクロのスケッチが添えられていました。無表情で雰囲気の伝わりにくい(私にとって)CGに比べ,暖かみのあるスケッチは,全景から,下屋の斜め天井の野地板などのディテールに至るまで,実に想像力を刺激するものでした。現調会でも質問されましたが,外観に関しては全くイメージを持っていませんでした。ところが,このスケッチを見て,これが自分の探していた家だと直感しました。素材にしても,外観にしても,樹木の選択にしても,植栽を含めた全体のたたずまいにしても,風土に合ったということがベースにあればこそ,非常に自然で,私たちの感覚にしっくり合うものになったのではないかと思います。

今までの案件では,どちらかといえばプラン重視の選考が行われてきたように感じていました。その点,今回は若干,選考の視点が変わったものになったと思います。プランを取れば,他にも魅力的な案がいくつもありました。まだまだ,選考に時間がかかっていたと思います。しかし,今回は全体のコンセプトを第一に考え,決断しました。

家族皆で,案を一つ一つ見ながら,あーでもない,こーでもないというのは実に楽しいものでした。募集要項で,応募される方に,年齢,過去3年間に設計・管理された家の数,住宅設計の理念を教えてください,とお願いしていました。依頼者用の案には,これらが添えられていました。また,設計者の立場から応募した動機を書いて来られた方,詳細な自己紹介,自己分析を添えていただいた方,今までの設計例の資料を添付された方,「依頼者から選考が難しいという話を聞くが,私なら5分で3件に絞り込める。それがプロだ。」と豪語(?)された方,きれいなブックレットに案の詳細をまとめて下さった方,設計案だけでなく,プレゼンテーションの方法も十人十色,設計者の個性が現れていて,飽きませんでした。しばらく寝不足の日が続きました。

一つだけを取り,残りはあきらめざるを得ないのは,実につらいことです。初めは,いくつかに絞り込み,事務所に伺って話を聞いてと思い,何人かの方にはメールで質問しました。しかし,山下さんの案を捨てるということはちょっと想像できませんでした。山下さんとは,以前,フォーラムでちょっとした接近遭遇がありました。これも何かの縁なのかもしれません。

応募いただいた設計者の皆さま,また,このような出会いの場を提供していただいた桑村さんには,厚くお礼申し上げます。

息子のTVチャンピオンも,水口さんと山下さんが決勝進出というところまで行きました。しかし,現実の方が先に決まってしまいました。

まだまだ先は長いですが,またポイントごとに報告していきたいと思います。
では。

First impression

ユーザー
依頼者Aさん

1999年08月27日(金) 12時00分

No.21市原市A邸の依頼者,浅野です。 ごぶさたしています。現調会のときニイニイゼミが鳴いていた緑地で,ツクツクボウシが鳴いています。早いものです。

提出案を拝見しました。設計者の皆さんの力の入れようが伝わってくるものばかりでした。いくつかは,タバコの臭いとともに(笑)。

案を見て,こちらが軽く考えていたことでも,意外に全体に影響を及ぼすものがあるのには,ちょっと驚かされました。

例えば,雨戸。建て売り住宅や,ハウスメーカーの家ならば,ぺらぺらのシャッター(最近では電動式)や,ぼこぼこした雨戸をつけておしまいですが,建築家の家ではそんなものはあり得ず,皆さんいろいろ工夫(苦労)されています。「ずいぶんと悩んだあげく,想定しないこととしました。これを本気で考えはじめると,設計テーマの中心になるほど平面計画やコスト配分に影響があるからです。」と書かれている方もいらっしゃいました。雨戸は,現代の住宅建築とは相容れないものなのでしょうか?

それから車庫の屋根。簡単な屋根を差し掛ける程度と想定(想像)していたのですが,組み込みの車庫とされている方も多く,建物の構造全体に影響しているようです。

募集要項にいろいろ具体的な要望事項を書きましたが,どこまで書けばよいのか。初めは,今までの住体験に基づいて住宅観を伝え,必要最小限の要望を書けばよいと思っていました。でも,現調会で,持ち込む家具の大きさなどの細かな質問も出たため,その後でさらに具体的な要望を追加しました。それによって,具体的なイメージは明らかになったとも思いますが,要求が厳しすぎると思われたかもしれないという反省が残ります。Must, want, if possibleぐらいのプライオリティ付けをすればよかったかな,と思います。

もちろん,全部の要望を取り入れていたら,予算オーバーになるのは目に見えています。そのため,皆さん,ご自身の判断で適当に取捨選択されています。プライオリティが明確にされていない以上,当然のことです。今後,着工に到るまでにも,いろいろと削ぎ落とさなければならないものもあるかもしれません。したがって,今の段階で,この案はこれがないからダメとか,ここが狭いからダメとかいってもあまり意味がないことです(これについては,以前にもフォーラムで書きました)。

そこで,今回選考を行うにあたっては,設計案やプレゼンテーション全体から,今回の設計にあたって何を重視されたのか,設計者の住宅に対する考え方,さらにはパーソナリティを感じとるところから始めようと思っています。それが「案ではなく,人を選ぶ」ことなのかなと思い始めているところです。

いくつかの案の第一印象を挙げます。

伊藤大介案:あの擁壁と植栽帯をこわすのはもったいない感じもするけれど,あえて敷地と南面道路との高低差を利用した地下車庫を備えた案。
中島一嚴 & Caroline Oh & 長谷川龍也案:単刀直入,豪快な空間。こちらの生活様式が問われる力強い案。 橋本直明+高城陽子案:2階はL字形とせず,異なる風景を得ようとしている面白い案。
松山達也案:あえてデッキを植栽帯に張り出した大胆な案。
吉原辰治+伊原仁案:依頼者のわがままをできるだけかなえてあげようという姿勢がにじみ出ている案。2階のベランダで飲むビールがうまそう。
山下達朗案:大きな切妻屋根,深い軒が印象的。あえて畳をなくしたのに和を感じさせる。ツワブキ,野菊,瓶にさしたすすき。古い火鉢に植えたスイレンの赤くなりかけた葉,その陰に小さな金魚が一匹,そんな心象風景。秋のせいか。情緒に訴えかけてくる案。
伊藤朱子案:あえて地面を掘り下げて落下防止。二カ所で折れ曲がった形も面白い。
水口裕之案:五角形をうまく利用した,合理的で無駄のないレイアウト。上下2層のテラスも気持ちよさそう。これをスリットの入った戸で閉じられるのもいい。
小池 ひろの案:西側の2階を吹き抜けにし,一部をあえてカットして星見台に。
星裕一郎案:他の案が,北面を閉じ,南面を開放しているのに対し,あえて南面にも中庭をとった案。

皆さん,あえてchallengingな道を指向されていることに敬意を表したいと思います。ハウスメーカーには,こういう家は作れないよなーと思っているところです。

・TVチャンピオン どの家いいかけっていせん
7歳の息子によると,トーナメントによる1次予選通過者は,吉原+伊原さん,水口さん,斉藤さん,石原+大内さん。それに山下さんが敗者復活戦で復活。決め手は,吉原+伊原さんは2階のベランダ,水口さんはテラス,斉藤さんは広い収納,石原+大内さんは2階のレイアウト,山下さんは何となく,とのこと。 では,また。


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